2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、各大学がオープンキャンパスを動画で実施するケースが多くなっています。
私たちCropも県内の大学の動画制作入札に参加して落札し、オープンキャンパス用動画の制作を現在撮影中です。
オープンキャンパス動画の制作段取り
例年現地で実施しているオープンキャンパスを動画にするというのはどの大学もほぼ初めてのことですので、どうやって段取りしたらよいかと相談もありました。私たちの備忘録の意味も込めてまとめておきます。
1.動画の仕様書づくり
まず、クライアント様側の作業ですが、実施の目的や動画に盛り込む内容、動画の長さ、撮影日数、修正回数、納品日などをまとめた仕様書を作ります。参考となる資料は”大学 動画制作 仕様書”などと検索するといくつも見つかります。
ご予算もあると思うので、この段階で制作会社にお願いしていくつか仮で見積もりを取るのがポイントです。
見積もりの項目を細かめに書いてもらうと「ナレーション入れるなら○万円必要なのね」「撮影日が1日あたり○万円なんだ」「ドローン撮影を入れると…」と相場がわかってきます。
そこから「本当にナレーションを入れる必要があるのか(テロップ対応でよいのでは?)」「ドローン撮影はナシにしよう」など予算と合わせて、内容を削りながら仕様書を完成させます。
2.入札、もしくは相見積もりで撮影チームを決定
動画の制作金額は、冊子デザイン等以上に制作会社によって開きがあります。入札を実施したり、相見積もりを取ったりして金額を確認+これまでの撮影動画やサンプル動画を確認し、どの撮影チームにお願いするか決めます。
3.撮影要素の洗い出し
学生のインタビューを入れるなら誰にするか、施設紹介はどの施設を紹介するかなど細かく要素をリストアップします。撮影日と照らし合わせて、余裕あるスケジュールが組めるように要素を決めていきます。
すべて新しい動画で撮らなくても、これまでにパンフレット等で撮影した静止画を混ぜれば撮影をしなくても済みそうなものも出てきます。制作チームと相談しながら精査します。
4.撮影日、タイムスケジュール決定
施設や出演する人の都合に合わせて、スケジュールを組んでいきます。各シーンに何分くらい撮影時間が必要かはカメラマンと相談の上で決めていきます。
撮影スケジュールが詰まってきそうな場合は、撮影がすぐ始められるように前日までに撮影の準備をしっかり整えると早く撮影が終わります(室内の片付け、撮影ポイントの確認等)。
5.原稿、絵コンテ作成
動画内であいさつやインタビューがある場合は、その原稿をつくります。また、制作チーム側では仕上がりがイメージできる絵コンテラフをつくり、そのシーンごとに必要な準備や撮影注意点をまとめて書類にします。
6.撮影
屋外撮影は天候を判断しながら、撮影をこなします。準備がきちんと終わっていれば、撮影するだけなので比較的スムーズに終わります。
7.編集、修正
撮影が終われば、編集作業。そして動画を確認しての修正作業です。このとき、動画データはすごく大きいのでメール添付ができません。一般的にはデータ転送サービス(例えばデータ便など)を使いますが、セキュリティ設定の問題で環境によっては受け取れないこともあります。事前に受け取りテストをして使えるかどうか確認します。
どうやってデータをやり取りして、修正点を連絡し合うのかも事前に決めておくとスムーズです。修正点は「○分○秒の右上のテロップ」などタイムと合わせて指示すると早いです。
ここまで来たら、仕様書の通りに納品をして完成。YouTubeチャンネルやWEBサイトに動画データをアップして、多くの方に見てもらえるようPRを実施します。