講演会や研修会をハイブリッドで行いたいというご相談をたくさん受けています。
ハイブリッドとは、会場にいる方々にも聴いていただくし、会場に来られない方々のために配信もするし、という形です。
■オンデマンド配信
当日は会場の皆さんに講演を聴いていただき、それを撮影・録画しておいて後ほどYoutube等を通して録画配信します。
メリット:当日参加が難しい方にも見てもらえる。配信トラブルの心配をせず当日は会場の運営+撮影に集中できる。不要な部分のカットなど編集してから配信することもできるので見やすい動画を流せる。
デメリット:リアル感がなくなる、双方向コミュニケーション(例えば質問コーナーやディスカッションなど)がしづらい。
■ライブ配信
当日会場の様子を撮影しながら、そのまま配信します。
メリット:リアルタイムなので会場とオンラインの方々と双方向コミュニケーションが取れる。オンラインの方々と会場の方々と同じ時間に同じ経験をしてもらえる。
デメリット:通信環境の都合で予期せぬ配信トラブルが起こる心配がある(それにどう対応するか事前に考える必要がある)、ライブで見てくださっている方々からの連絡(例えば音が聴こえない、映像が乱れているなど)をリアルタイムで拾い対応するスタッフが必要。
リアルタイム配信=ライブ配信は、事前シミュレーションが必須です。
もし通信が途切れてしまって、そのまま復帰せず終わってしまったら?
Youtube配信を予定していたとして、Youtube側で障害が起こった場合は?
当日トラブルに即座に対応できるスタッフを何人用意するか?など考えておくべきことはたくさんあります。
また、当日も音声が途切れていないか?などのチェックもなかなか人手が必要ですし、会場の通信状況や撮影に適した場所を確認するため事前のリハーサルも必要です。
私は相談されたときに、総合的に考えてオンデマンド型のほうが不安は少ないです、と答えています。
オンデマンド配信の場合
①カメラマンが講演会の模様を撮影。
②声は録音用のピンマイクを会場のマイクと別に講演者に付けていただく。
③終了後に簡単に編集し、Youtube等のプラットフォームに限定公開(リンクを知っている人だけ見られる)する。
④その動画のリンクをオンデマンド参加者に送付する。
もちろんリアルタイムで行わなければならない場合もあると思います。
そのときは通信環境などチェックし、トラブル対応スタッフも準備するとともに、もし配信が途切れて復活が難しい場合はリアルタイムを打ち切りオンデマンドに切り替える可能性があることを周知しておくことで少しは不安なく配信ができるかな、と思います。